単身赴任中の子どものしつけ

単身赴任中の子どものしつけ

子どもへの影響

単身赴任は母親への負担が大きくなりますが、実際には子どもにも大きな影響を与えてしまいます。
父親が仕事のために遠く離れて単身赴任することを、小さい子どもはまだ理解できません。
頭ではわかっていても、ついワガママや甘えん坊になって母親を困らせてしまいます。
寂しくて不安になり、母親に辛く当たったり、反抗的な態度をとってしまう子どももいます。

情緒不安定によって、夜泣きやおねしょを繰り返し、赤ちゃん返りの状態になるケースも意外に多いそうです。
でもだからと言って、子どもを責めるのは間違いです。
この行動は、うまく言葉で表現できない子どもからのSOSと優しく受け止めてあげる必要があります。
母親も1人で大変ですが、まずは子どもの不安に気づき、全身で受け止めてあげてください。

離れていても父親の役目は父親がやる

単身赴任で父親が不在だと、つい子どもに引け目を感じて甘やかしてしまう父親も大勢いるでしょう。
ですが、それとこれは別の話ですので、怒らなければいけない時は、父親としてきちんと子どもにいけないと伝えましょう。

母親も、つい父親がいないために、父親役も引き受けてしまがちですが、そのように気負ってしまうと無理が出ていつか歪が生じます。
父親が叱らなければいけない時は、きちんと父親から叱ってもらうようにしましょう。

今はありがたいことに、様々なツールで親子が繋がることができます。
メールでもLINEでも、テレビ電話でも、コミュニケーションツールを上手に駆使してコンタクトを欠かさないようにしましょう。

いつも母親と一緒に子どもも頑張っています。
父親が帰ってきた時くらいは、子どもに思いっきり甘えさせてあげましょう。

いつも側に父親の存在を感じさせる

単身赴任のしつけは、どうしても母親からすることが多くなりますが、ここぞという時には父親の出番です。
直接父親から子どもに伝えた方がいいこともありますので、母親から相談を受けた場合はちゃんと話を聞いて、相談しながら夫婦でしつけをしていきましょう。

母親は、子どもがなにか怒られるようなことをしでかしたとして、「お父さん見たら悲しむよきっと」「お父さんならどう思うだろう?」というように、常に子どもに父親の存在を刷り込むようにしてください。
そうすることで、常に父親を意識し、遠く離れていても、近くで見守っていてくれると感じるようになります。

父親にも親としての責任を、きっちり半分背負わせるくらいで良いと思います。
子どものしつけはただでさえ難しいので、単身赴任だから、とすべて母親に押し付けることのないように注意しましょう。
父親もそのことを自覚しながら子ども、奥さんと接することで、単身赴任であっても困難を乗り越えていけると信じています。

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